「新世紀エヴァンゲリオン」から
TVシリーズ第拾四話「ゼーレ、魂の座」


人類の半数が死滅したセカンドインパクト(※1)により、人類の営みは大きな変貌を遂げます。西暦2015年、第3新東京市(※2)に本部を設置する国連特務機関「ネルフ」は凡用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」と、3人の搭乗適格者、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、碇シンジを擁し、使徒(※3)殲滅を最優先としています。

エヴァ機体相互互換試験で、通常はレイが搭乗する零号機にシンジが搭乗すると、零号機はシンジを拒絶、制御不能に陥り暴走します。この後、司令室(だろうなあ……)で、ネルフの碇ゲンドウ司令と冬月コウゾウ副指令が、今後のシナリオについて話し合っているんですが、こんな重要な話をしている最中に冬月副指令は詰将棋を解いていました。

詰将棋の本を左手に持っており、右手で盤駒を使って問題を並べています。このとき桂馬を盤の上に人さし指1本で置いていることから、まず親指と人とさし指で駒をつまんだあと、駒を置く瞬間に親指をづらしたと思われます。これは指しなれている手つきとはいえません。

詰将棋本は1ページに図面が4つありました。本の厚さから大まかに200ページはあると思われますので、20ページが目次や章の扉などとして引き、残り180ページ。そのうち問題と解答を半々の分量と仮定すれば、90×4=360題。かなりの問題数があることから、短手数の手筋物の作品集と推測できます。

そして見逃せないのが裏表紙に「誠」と思われる文字があることで、中原誠永世十段が監修や推薦として関わっている可能性が高いです。

冬月副指令が所有の駒は、その書体から天童文字楷書体の書き駒と判明します。しかも、文字の輪郭がじゃっかん、にじんでいることからウルシ(※4)駒生地によく食いつき、文字がとびづらい(ウルシがはがれづらい)という特徴を有します。この選択はなかなかの通ですなぁ。さすが元は大学教授、調べはついています。ちなみに西暦2000年当時なら1万円前後で購入できる品です。

実際の指し手がありませんが「コウゾウ」という名前から、お父さんが升田幸三実力世第四代名人のファンだったと思われ、子供のころに教えてもらったはずです。それに加えて、手つき、詰将棋本の問題レベル、所有駒という現在の将棋環境から判断すると、初段まであと一歩の実力と見ました。

と、いうことで冬月コウゾウ 2級を認定

(※1)西暦2000年に南極大陸で大規模な爆発が起こり、これを契機に各地で戦争勃発。結果、人類の半数が死滅した。
(※2)使徒迎撃のために作られた要塞都市。
(※3)巨大生物兵器。セカンドインパクトの引き金となった南極大爆発は第壱使徒が原因だが、民間には機密事項とされている。
(※4)駒文字に使用される塗料。


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