こちら葛飾区亀有公園前派出所」から
第21巻「両津将棋教室」


ある夏の日のこと、派出所の前で両津勘吉巡査長と中川圭一巡査が縁台で軍人将棋を指しています。中川の「10回やって10敗だ!」なので、とくに事件もなく平和な1日のようです。「両さんは将棋と名がつくとメチャクチャ強いからな…」と寺井洋一巡査は感心しています。

すると派出所に亀有公会堂への道をたずねる紳士。「あっ、あなたは、もしかして」と寺井が気づきます。王将文字入りネクタイと駒柄のブレザーが決まっている人物は将棋名人・桂王手先生なのです。

将棋大会に呼ばれたそうで、名人が足を運ぶほどなら全国大会なんでしょうね。ここで中川がうまく名人と両さんの縁台将棋対局を実現させてしまいます(大会はどーするんでしょ)

左の局面はその終盤です。名人「さあ、あなたの番ですよ」、両「ここしかにげるところがねえよ…」と指したら「そこには飛車がきいています

「そうか…いけね! こっちは金ががんばっているし… 桂をとると角が… うーむ」とうなってますが、ちょいと両さん▲6九玉って逃げられないなら、詰みに決まってるじゃないですか。

しかし両さんはすぐさま「今度は本気になるぞ!」と再戦をいどみ、名人に王手を2回かけています。しかも名人玉を左の局面まで追い詰め「思うつぼだ、これでどうだ!」と決め手を放った様子。名人「な…なんと! う〜む、この手は…」と感嘆しています。いったい、どう指したんだろう?

この後、地震と火事が起こり救援・消火活動をしながら勝負を続け結果は名人が勝ちしました。

寺井によれば「あれから両さんは将棋ばっか」になり、派出所内で勉強しています。すると名人が和服姿で現れ「あなたもいいスジしてます、玉ひとりで敵陣にくるなど、並の人には考えられない手ですよ」と、先日の講評を述べました。

これに気をよくした両さんは両津名人レクチャー すぐ名人になれる将棋教室を開講し、独自の勝負理論で近所のおじいちゃんや子供に教えていました。青空の下、とても楽しそうな教室です。

さて、1局目の局面で詰んでいるのがすぐわからないのは7、8級というところ。しかし名人が緩めたとはいえ玉ひとりで敵陣に遠征し、詰まされる前に名人玉へ王手を最低2回かけている点は見逃せません。それに勝負にかける根性と将棋教室を開くほどの熱意を加味する必要があると判断しました。

と、いうことで両津勘吉 4級を認定

※多くの方から情報をいただきました


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