駒の種類はたったの8種類


機会があるたび、将棋を知らない人に聞くと将棋は駒がいっぱいあるから難しそうと、よく答えられます。

なるほど、チェスに比べれば、盤のマス目も駒も確かに多いですね。しかし、将棋は同じ種類の駒が多いだけで、実はたった8種類しか駒はないんです。駒の動きを知らない子に教えるとき、この点を強調してください。

そこで、まず駒の種類わけをしてもらい、その作業中に、指導に回ります。ここで迷っているようなら、1周したあと、駒を全部、表にしてあげます。左の図はちゃんとマス目に駒を置いていますが。扇形でもなんでも、固まりになっていればOKです。

この生徒に問題を出しておくのがポイントで、生徒が解答作業をしているうちは、ほかの生徒へ指導に回ることができます。

8種類の仕分けができたら、駒の動きは歩から教えるのが重要です。前に1つしか動けませんから、これは簡単におぼえられます。生徒にそれを確認後、歩を全部盤の上からなくして「はい、10秒で約半分クリアね」と声をかけてあげます。じっさいは8分の1ですが、生徒に駒がへったのを印象づけるためです。 


次は玉、金、銀の3枚を盤上の任意のマス目に配置して動けるマス目に、駒を立てていきます。この3枚は周辺のマス目に動ける駒なので、セットにしているというわけ。「玉はまわり全部、金と銀は前は同じだけど、横と後ろが反対」と教えます。

そして、動けるマス目に立てた駒をどかして「じゃあ、動けるマス目に、同じように駒を立ててね」と問題を出し、 それができたら、玉、金、銀の位置を変えて何回か出題しましょう、はい指導へ回ってください。

玉金銀がちゃんと分かるようになったら、 あとは桂・香・歩で同じことをします。飛と角は動けるマス目が多いので、分けて教えます。なお桂の場合さくらんぼの動きだよと言って、指での動きを示してあげるとイメージしやすいようです。

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