頭金で詰ませる
これまでモデル手順から実戦形式による指導のエッセンスを抽出してきました。これは勝負がつくまでの流れを体感してもらいたいからです。

しかし超初心者の生徒同士が対戦すると、王手見逃し以外はなかなかなか勝負がつかないのも現状です。

私の教室ではレベルによって対戦前に「王手見逃し2回までOKね」と、回数を決めていますが、それを脱出してもらうには、どうしたら詰みにできるかを教える必要があります。

詰みとは「玉がどこに逃げても取られてしまう状態」と言葉でいえば簡単ですね。では、それを視覚的に認識してもらうために、工夫をしてみましょう。

まず上図のように頭金と頭銀の局面を盤上に示し金と銀の動けるマス目に駒を立ててごらんと問題を出します。駒の動きはもう分かっているはずなので、それほど時間がかからずに解いてくれるでしょう。

緑色が入っているマス目が金と銀の動ける範囲ですが、実際は駒が存在するマス目に駒は立てづらいので「ここも動けるね」など言葉で補足してください。

駒が立て終わったら相手の玉の動けるマス目はどこかななど、王手をしている金と銀の違いを考えてもらいます。すると頭銀の局面では、銀の両隣に玉の逃げるマス目があるのを分かりやすいはずです。

玉と金が向かい合うと、ちょうど動けるマス目が同じになるね。だから最後の詰みは、頭金が一番多く出るんだよと、頭金の有効性を指導します。

次に2三歩の存在をなくした左図を示してほら1枚攻撃だとみんなただで取られちゃう。最後の詰みは直接、王手をする駒と、それを応援する駒の2枚が絶対に必要と、駒と駒とを協力させる大切さを強調してください。

1一玉・1二香・2一桂・2二角から2三桂の1枚で詰むなんて実戦では出現しません。こういう特殊な例は、初心者指導に禁物です。

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